経営情報
社長メッセージ
株主の皆様には、日頃より格別のお引き立てを賜り、誠にありがたく厚く御礼申し上げます。
わが国の経済は、コロナ禍明け後の対面型サービスの需要回復は一巡したものの、インバウンド需要の増加や雇用・賃金の増加を受け個人消費、また、好調な企業収益などを背景とした設備投資を起点に緩やかに回復いたしましたが、一方で、物価上昇による消費マインドの低下や円安、収束を見通せないウクライナ情勢や中東情勢は景気の先行きに関する不透明感を濃くしております。
水産業界におきましては、地球的規模で地上からの供給に代わるタンパク質の供給源として、また、国内外において拡がる健康志向などから、養殖業を含む水産業、また、水産物に対する注目度は高まっております。しかしながら、海外で高まる水産物需要・わが国では地球温暖化が原因とも言われる不漁による魚価高騰、物流をはじめとする諸コスト増大など、当社を取り巻く経営環境はたいへん厳しい状況にあります。
当社グループにおきましては、こうした経営環境を見つめ直し、新たな中期経営計画(2024-2026年度)を策定しました。持続的な競争優位性を獲得するため、各種の基本戦略を掲げ、仕入面・販売面ともに中長期的リスクへの対応に取り組むとともにプライム上場企業としての使命を果たすためSDGsに関する具体的な取り組みを進めるなど、創業100周年に向けて新しい可能性にチャレンジしてまいります。
今後とも皆様のご期待にお応えできるよう、努力を重ねてまいりますので、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2024年6月
代表取締役社長 黑川隆英