きんめだい(金目鯛)

キンメダイの「金目」はダテではありません。
すごい機能があります!
別名
キンメ、マキン、アカギ、アカギギ。
名前の由来
眼が大きく瞳孔が金色で、また体色が鮮やかな赤なこともあり、タイの代わりに使われたことから、呼ばれるようになりました。
主産地、分布
静岡、神奈川、高知
特徴
キンメダイの「金目」はダテではなく、優れた遠近調整機能があり、タペータムと呼ばれる反射膜により、一度網膜に入った光を再利用することができ、深海でもエサを眼で確認してパクリとすることができます。だからこれが旨いのです。深海では太陽光線の赤い色は吸収され、赤くは見えずに、ほとんど黒い色に見えるそうです。
まめ知識
1億年前に出現した「古代魚」です。あのイワシですら約2000年前。
しかし、人間との出会いは1830年代にモロッコ沖で発見されたのが最初の出会いで、日本で漁獲されたのは明治になってから。一般に食べられるようになったのは、戦後になってからです。
生態解明のカギを握る「自然界の卵」の採集に成功したのは神奈川の久保島さんという女性研究員だそうです。
栄養素、旨み成分
白身の魚で、たんぱく質、脂質、ミネラルが豊富。リン、鉄分、ビタミンB1・B2
選び方
目が金色に輝いている。白目が澄んでいる。皮目の赤が鮮やか。
食べ方
刺身、湯引き、しゃぶしゃぶ、煮付け、唐揚げ、甘酢あんかけ、ムニエル、ブイヤベース。買い物するときは、頭付きをお奨めします。