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さわら (鰆)

サバ科の魚です。
含まれている栄養成分も真サバと似通っていて、健康に良いものが豊富です。

名前の由来

オランダ名では「サバの王様」。ロシア語のサヴァラは日本名に由来。
「さ」は「狭い」という意味で、腹が狭いということが関係しているらしい。

漢字で魚偏に春と書きますが、これは春になると瀬戸内海に産卵のため寄せてくることに由来しています。春以外でも秋から冬にかけて、特に寒の時期も旬です。

主産地、分布

比較的、温かい海域に分布しますが、近年では海水温の影響で、かつては獲れなかった北陸地方でも揚がるようになってきました。春には産卵のため内湾に寄せて、秋から冬にかけては外海を回遊します。

特徴

魚屋ではサワラは新米には扱わせません。身質がやわらかく、身割れがしやすいためです。特に魚体が大きくなるほど高額になりますので、運搬時などの取り扱いにも気をつけております。

まめ知識

出世魚でサゴチ→ヤナギ(ナギ)→サワラと呼び名をかえます。一般的な魚と違い、尾に近い方が旨いといわれます。魚体の長さに比例して胃袋が 長く、魚食傾向とあいまって腹の部分からの痛みが早い魚です。成魚になると魚体に比例して卵巣も大きく発達します。かつて、カラスミはこのサワラの卵巣で作られました。サワラが餌として好むのはセグロイワシ(カタクチイワシ)やイカナゴです。人が食べても栄養価の高い小魚を餌としていることも、サワラの栄養価の高さに関係しているかも知れません。

栄養素、旨み成分

高タンパクで、ビタミンもたっぷり。特にビタミンB群やDが豊富。パントテン酸やナイアシンも含み、DHAやEPAも豊富。旨味のもとはタウリン、イノシン酸、カルノシン、グリセリドなどのさまざまな成分が豊富なため

食べ方

焼物で特に西京焼が。シンプルに塩焼も旨い。ポイントは水分をしっかり抜くこと。塩を振って15分ほどおいて、キッチンペーパーなどで水分を拭き取りましょう。照焼や幽庵焼もおすすめ。照焼はしょうゆ1:酒1:みりん1、幽庵焼はこれにユズの輪切を一緒に入れて漬け込みます。味噌漬やタレに漬け込んで味付にすれば 冷凍保存もできます。一口サイズに切って揚げ物にしても、さらにマリネ液や南蛮ダレに漬け込んでも美味しいです。新鮮なものは刺身や皮目を焼き霜にするなどして食べられます。

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