あさり(浅蜊、浅利)
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名前の由来
「漁り」説が有名。また、砂の中にいる貝を意味する「砂利」が変化したものとも言われます。
旬
年二回、春3月から5月(春子)と秋。産卵期は3~9月。東京湾物は4~5月と10月頃 2回あるといわれます。
主産地、分布
日本全国に広く分布、サハリンから九州、朝鮮半島、台湾まで。愛知県渥美、愛知県三河、東京湾、浜名湖
特徴
北海道産は紋様がほとんど見られません。
産地別の特徴:有明海産…身は大きくなく、ややクセ有り。浜名湖産…塩分濃度が濃いので身がしまっています。渥美産…味・香りとも一番。小さな石と泥が混ざり合っているため水の通りが良い。海水の流れが速いので、海水の栄養分を多く取れる。三河産…河口が大きく、多いので身が大きく甘みがあり、クセもない(塩分濃度が薄いため)。
まめ知識
砂だしは、水1リットルに塩20gをとかし、基本的には30分~1時間もすれば全部出てしま います。昔から「アサリに刃物」といわれ、砂だしの時に刃物やくぎを入れた方が良いと いわれるが、科学的根拠も効果もまったくない。水はヒタヒタくらいが良い。
栄養素、旨み成分
うまみ成分のエキス窒素量はハマグリよりやや多く、グリシンはハマグリの2倍。 味の決め手のコハク酸はシジミやホタテには劣りますが、アワビ、カキ、サザエの5から10倍。 鉄、ビタミンB12が非常に多く貧血気味の人に最適で含有量は貝類で一番です。
選び方
きっちりと口を閉じているものが新鮮。
食べ方
「アサリバターとあったかご飯」:フライパンにバターを溶かして、アサリを入れフタをします。 →汁が出るまで弱火で熱を加えます。 →汁が出たところで強火にし、殻が開いたところでコショウやパセリのみじん切りなどをふりかけます。 →そして、バター焼きの残り汁を温かご飯にかける。
ミネラルたっぷりのバターライス どうぞご賞味あれ。