まいわし(真鰯)
イワシは、「食物連鎖」の底辺を支えている魚で「海の牧草」といわれています。
別名
黒斑が7個以上あるので、ナナツボシとも言われます。しかし、実際には5個から20個のひらきがあり、魚体によって違うようです。
名前の由来
すぐ死んでしまうほど「弱弱しい魚」とか、大量に獲れて鮮度落ちが早い魚から「下賎な魚」の「賤しい」からきたといわれます。
主産地、分布
神奈川、静岡。ちなみに煮干の生産は長崎が日本一。
特徴
末廣恭雄博士によるとイワシの2/3が右回りで、残りが左回りだという。 このイワシをアミ焼きにすると右ききは右側に、左ききは左側に反り返るといいます。
マイワシの寿命は7年位で、シロサケの3~4年、サンマの1~2年前後に比べると小さい割には長生きする魚であるといえます。
また、マイワシの鱗には樹木のように年輪が刻まれています。この年輪は成長が遅くなる冬につくられ、1年に1本ずつできます。この本数を数えることによって年齢がわかります。
まめ知識
鰯の身は金気を嫌うので、包丁を使わないで指でさばきます。成長にしたがってシラス、カエリ、小羽、中羽、大羽と呼び名が変化します。
栄養素、旨み成分
EPA(エイコサペンタエン酸)や、DHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富。血圧を正常に保ち、脳出血などの予防効果が認められているタウリン(アミノ酸の一種)を多く含んでいることも見逃せません。
選び方
身がピンと張っていてまるまると太っているもの。背の青みに光沢があり、黒い斑点が鮮やか、腹側が光り輝いている、身に比べ頭が小さく見える。
食べ方
刺身。丸ごと塩焼きにしたり、 煮物にしてもおいしいです。酒蒸し、味噌を加えたツミイレもおいしいです。