かます(魳)
私は時速150㌔の猛スピードで泳ぎます。
ですから、太い尾の付け根がチャームポイントです。
別名
本カマス、アラハダ(和歌山、三重)、ツチカマス(高知)
名前の由来
名の由来は叺〈かます〉というムシロで作った大型の口の広い袋を口の大きいカマスにみたてたらしい。じゃがいもや人参等の穀物を入れておいた袋をかますと言っていた昔に、魚のカマスも口が大きい事からカマスと付けられたようです。
旬
9月~11月。
主産地、分布
三重、和歌山、神奈川。
特徴
うろこのきめが粗いことでヤマトカマスと識別できます。白身で柔らかく、鋭くとがった歯で真アジ、イワシ類、キビナゴなど体に似合わず小魚に食いつき丸ごと呑み込んでしまう貪欲な習性。体側に明瞭な縦帯があり、体色はやや赤みを帯びています。腹ビレが第一背ビレより前にあります。
まめ知識
塩焼きにする時は塩をふってから焼く前に30分ほど冷蔵庫に入れておきましょう。 この時に身から水分が出てきますので、キッチンペーパーなどを下にひき、また上にもかぶせておきます。
「底千匹」と云われるほど大群を構成する習性もあります。
栄養素、旨み成分
たんぱく質、ビタミン(Dが豊富)、脂肪酸が豊富です。
選び方
鱗のついているもの、腹側の白いもの、排泄口の締まっているもの。
食べ方
酢で締めて食べても旨い。それを握れば最高である。また、姿寿司、押し寿司いずれも良い。皮をひかずに軽く酢でしめ、寿司で食べると旨い。糸づくりにし、ゴマとあえるとこれまた旨い。